三浦通信 生垣のいろいろ・高垣?-3 針葉樹 (2011/06/20号)

針葉樹高垣の3回目です。
都内及び近郊には、カイズカイブキの生垣が色々な形状で見られます。
今迄も変わった形状の生垣を紹介しましたが、このカイズカイブキが高垣となると凄い迫力を受けます。1本1本筒状に刈込仕上げを行っており、現在でも十分に見応えがある生垣ですが、頂点の部分が平になるのか又は半円になるのか、出来上がりが楽しみです。

こちらもカイズカイブキの生垣です。
各段の刈込位置・大きさがほとんど
変わらず、敷地の道路側を全て統一した迫力ある出来栄えになっています。管理の凄さにも敬服します。
この道を始めて通る人は皆驚嘆するのではないでしょうか。

手前はサワラの生垣、後方はチャボヒバの長高作りの二段垣です。高さ・大きさが全て整っており、厚みのある、変化にとんだ生垣です。同じ針葉樹で揃え、葉の濃淡・刈込の形状の違いによって全体が和らいで見えます。

この生垣は、前面がヒイラギモクセイ、後方が五葉松の二段垣です。前面のヒイラギモクセイの天端を垂直・水平に刈込仕上げをしていることにより、後方の五葉松がより引き立てられた珍しい生垣です。五葉松は高さが揃い、一本一本の刺し枝がバラバラではありますが、全体で見れば「素晴らしい」の一言です。

一本おきに芯を立て、高さを揃えて大きな散らし玉仕上げにしたイチイの生垣です。半分から下は四角く刈った普通の生垣で、一つの生垣で二つの仕上げになっています。遠くより眺めた時、近くで見てみたいとそそられます。生垣の距離があるので、見たときは嬉しさ半分、驚き半分、私の知る変わった生垣の中でも上位です。
下の写真は、積雪に備えて雪囲いが施されているところです。

(2011/06/20号 三浦 敢司 著