平馬通信 ヨーロッパに見る可憐な花たち NO29 (2005/02/21号)
『イギリス 王立エディンバラ植物園のロックガーデン』
日本のドワーフ コニファーには優れ物が多くあり、ヨーロッパのロックガーデンや石灰岩で箱庭を造って楽しむ高山植物栽培では、昔から人気があります。品種によってはもう日本には見られないものも、イギリスのロックガーデンなどには残っているかも知れません。外国では刈り込んで形を作ることはしなく、あくまでも自然に育てるので、ゆっくり育ち大きくならないものが、特にロックガーデンでは好まれます。
(1)ロックガーデンの一景観です、手前にスクリーがあり、小さな草原の向こうにロックガーデンが続き、随所にドワーフ コニファーが見られます。
(2)日本のサワラの品種でヒヨクヒバの小型品種(chamaecyparis pisifera’filifera nana’)
小枝の先が糸のように伸びて全体的に小さくまとまります。
(3)サワラの品種でシノブヒバ(chamaecyparis pisifera ‘plumosa’)
岩の間に挟まれてコンパクトに育っています。新芽が黄白色になり目立ちます。
(4)サワラの小型品種(chamaecyparis pisifera ‘nana’)
成長が遅く成木で60cm、40年で1.5m程度の上辺がドーム(屋根)型になる絶品です。
(5)日本のイブキの黄白色品種(juniperus chinensis ‘aurea’)
直立して見事な斑が入り素晴らしいものです。
(2005/02/21号 平馬 正 著)