鈴木通信 秋の気配 (2004/09/13号)

ホームページ開設から1年が過ぎ、緑のお話も1年間続けることができました。これからも、私の考える樹木に対する思いや、興味のある話を続けて行きたいと思います。
久しぶりに家の周りをカメラを持って散歩しましたが、いつの間にか秋の気配。夜、家に帰るとき雑木林のところでは甘い匂いがしていました。その正体はクズの花でした。
クズ(葛)秋の七草に入っていながらあまり注目されない花、雑草の中では一番はびこると厄介なもの、すべてのものを覆い、枯らしてしまいます。しかし根からは良質の澱粉が取れ漢方薬になります。
1)クズ Pueraria lobata さいたま市見沼区深作

2)クズの花  さいたま市見沼区深作

畑の縁や家の周りの、土手の部分では食卓で夏の疲れをとってくれる野菜のニラが白い細かい花を満開に咲かせていました。蜜を求めてイチモンジセセリがやってきました。
3)ニラ Allium tuberosum さいたま市見沼区深作

用水路沿いの土手では、関東では秋の彼岸になるとちょうど満開になる彼岸花が咲き始めていました。
4)ヒガンバナ Lycoris radiata var. radiata さいたま市見沼区深作

関東地方では、埼玉県日高市の巾着田が有名です。雑木林の中、周辺がヒガンバナで真赤になります。
5)ヒガンバナ 巾着田 埼玉県日高市

(2004/09/13号 鈴木 信晶 著