平馬通信 ヨーロッパに見る可憐な花たち  NO 13 (2004/03/29号)

『イギリス 王立エデインバラ植物園のロックガーデン』

日本では、大きな街中でロックガーデンを見かけることは少ないし、この分野の人気も余りあるようには思えないが、それは残念ながらロックガーデンに親しむ機会がなかったところからきていると思われる。しかし、欧米では愛好家も多く、自分の庭に鉢植えの高山植物や矮性の植物を育てて楽しんでいる人が多い。また、アルパイン ガーデン ソサエテイのメンバーになって、色んな情報を入手しながら、栽培の難しい植物に挑戦している人も多い。魅力は、何といってもこの花たちの可憐さと美しさではなかろうか。

(1) 日本の高山の女王、コマクサの仲間〈Dicentra formosa〉 ケシ科 北米の西部地方原産。
良く繁茂する茎葉に、5~6月にピンクから少し暗い紅色の花を一杯に咲かせる。

(2) 実に可憐なセルミシアです〈Celmisia Webbii〉 キク科 出所不明。
かなり以前から栽培されていたと思われるもので、茎葉がたくましく硬いこの属の中にあって、可憐さがある。夏に灰緑色の小形の葉に白花が咲く。

(3) ニュージーランドの白いリンドウ〈Gentiana saxosa〉 リンドウ科 ニュージーランド原産。
スクリー(砂礫地) コンデションが適するこのリンドウは、ニュージーランド特有の白花で秋に咲く。葉も小さくて可愛く地にへばりついている。

(4) 美しいブルーのリンドウ〈Gentiana Xhexa-Farreri〉 リンドウ科 交配種。
ガーデンでG.hexaphyllaとG.Farreriとの交雑で生まれたもの。親よりコンパクトで8月頃に咲く深いブルーの花は見事だ。

(5) 日本のアカバナの仲間〈Epilobium latifolium〉 アカバナ科 シベリア~北西アメリカ原産。
根元から分岐する草本で、7月頃からピンクの花が咲き出す。

(2004/03/29号 平馬 正 著